一人ひとりが力を合わせ、全員の総力を結集して、必ず計画を達成
はじめに皆さんに、感謝を申し上げたいと思います。上期については異常気象、そしてまれにみる猛暑、酷暑。そのような中で「物流を止めない」という皆さんのご努力に深く感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
本日から下期がスタートします。下期の目標は明確で、物量政策と単価政策を着実に実行し、計画利益を達成することです。全員参加で目線を下げず、ブレることなく一丸となって取り組んでいきましょう。
本日お伝えしたいこと
・上期の振り返り
・下期の政策
・拡伸をさせていくこと
1.上期の振り返り
上期の収入利益実績は増収増益の見込みですが、計画利益には届かなかったことは、大いに反省すべき点です。狙うのは、あくまでも計画利益です。上期のマイナス分を必ず取り返すという強い思いで、下期の取り組みに臨んでいただきたいと思います。それぞれの店所別の結果をしっかりと分析し、店所ごとに計画利益を必ず達成するのが一番重要となってきます。
各部の基本政策 25項目についても、因数分解をしていくと、エリアごとに結果が出てきます。エリアごとの強み弱みをしっかりと分析をして、特に弱みであった部分については原因と対策を考え、下期には「弱み」を「強み」に変えていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
物量・kg単価については、これから後半にかけて厳しくなってくることが予想されていますが、しっかり対応していただくようお願いします。物量に関しては、全エリアが悪い状況かというと、そうではありません。計画の物量を達成しているエリア・店所もあります。では、そのエリア・店所だけ経済環境が良かったのかというと、そうではありません。しっかりと良かったエリアの行動パターンもしっかり分析をし、その行動を取り入れて、計画の物量を確保してください。
2.下期の営業政策
下期の利益計画を達成するために、エリア・店所にそれぞれの計画があります。まずはこれをしっかり突破して、通期でも突破できるよう取り組んでいきたいと思います。ボリュームアップ政策では、神奈川エリア新規荷主の獲得、そして東京エリアO.P.P.の受託拡大などの成功事例があります。また「全員参加」という言葉がキーワードとなってきます。今までも全員参加とよく言っていましたが、何をもって全員参加というのか、そして全員参加が本当にできていたのかを、きちんとKPI(重要業績評価指標)をもって検証していなかったことを大きく反省しており、これが伸びる余地でもあると考えています。今まで積み上げてきた施策もありますし、追加の施策もあります。京滋エリアでは、営業乗務社員の方が名刺を持って、お客さまとのつながりや接点を拡大していくという全員参加の施策も新たに出ていますので、このような施策を本当に全員参加で取り組み、従業員一人一人の力を結集して、結果を出していきたいと思っています。
プラスアルファの価値提供の施策では、物量が不安定な状況でも決してブラさずに、単価改訂に取り組むことが大切です。お客さまと真摯に向き合い、プラスアルファの価値提供をしっかり提案をして、適正運賃を収受することが一番大切です。大変高い数値目標だと思っていますが、前年も下期からかなり上がりました。ターゲットをしっかりと設定をして、大手への粘り強い交渉など、一つひとつしっかりやり切って、コミットメントラインをしっかりと実行して、必ず達成するようよろしくお願いします。
定着と採用の施策では、打席、打率、打点というお話をさせていただきますが、打席に立つ打者がいないと、打席は増えません。具体的なKPIも出しています。打席に立つ人を確実に増やして戦力強化をしていき、しっかりと収入利益を確保していきましょう。
3.拡伸させていくこと
今年のスローガンである「拡伸」に沿って、業界や企業の垣根を超えたGreen物流を展開し、ワンストップサービスを提供することで、お客さまの課題解決を力強くサポートしていきます。今期に拡伸させていく5つのポイントについて説明します。
1、ロジのセイノーの加速
ロジのセイノーでは、お客さまのパートナーとして寄り添ったロジスティクスのサービスの提供を目指していきます。新規や既存荷主に対して物流診断サービスを展開して、物流課題を可視化します。特に施設保有荷主を主要ターゲットとして、老朽化や設備の更新、負担、従業員の高齢化などお客さまのペインに対して解決策を提案し、中長期的な取引拡大につなぎます。しかしながら、4月から8月の物流の新規獲得案件は、14店所が達成しましたが、21店所が獲得ゼロという結果でした。これは大いに反省をしなければなりません。全店がしっかり参加をして、KPIの達成をお願いします。
2、貸切の拡販
すでに貸切便の拡販を加速させるために、貸切集中配車センターの拡伸を進めています。すでに運用を開始している三岐エリアでは、岐阜県下の業務を集約した結果、4月から8月の貸切売上が前年同期費110%の増収になっております。このような成功事例がありますので、下期からは、名古屋、大阪、東京エリア等でも実施をして、本格的に推進をしていきます。加えて、ハコベルの配車と共同運用を検討し、より効果的な体制を構築していきたいと考えています。
3、Green物流
O.P.P.(オープン・パブリック・プラットフォーム)は、2025年度は16社と進めており、受託箇所は64市町村まで拡大をしています。都内の受託を皮切りに中部、関西、北陸とO.P.P.の概念が浸透してきました。特に東京エリアで成功事例がありますので、拡伸するコツを広く進めて、展開をしていきたいと考えています。
4、幹線ネットワーク
上期はエリアや店所ごとに低積載便の運行実績を月曜会でも共有しました。効率化を加速させたことで、合計で91便のベース便数を見直すことができました。これは皆さん一人ひとりの協力の成果です。しかしながらこれが満足できる数字かというと、まだまだ途中です。空気を運んでいては、利益は生まれません。空気を運ばずに空気をきれいにすることがO.P.P.のコンセプトです。こういったコンセプトを理解して、しっかりと積載率を向上させていきます。会社の政策をしっかりと実践をすることで、効率化の推進、物量に相関した運行体制などを構築していきたいと考えていますので、ご理解の程よろしくお願いします。
5、定着と採用
営業乗務社員だけではなく、路線乗務社員の方を中心に、人財を確保していくことは重要な経営課題の一つですので、しっかりと取り組んでいきます。
最後になりますが、これからは気温に関しては少し落ち着いてきますが、台風など警戒しないといけないことも増えてきます。すでにインフルエンザ、コロナ等の感染症も増えてきている状況です。皆さんにおかれましては、健康には十分留意しながら、一人ひとりが力を合わせ、全員の総力を結集して、必ず計画を達成しましょう。
