セイノーホールディングス株式会社(本社:岐阜県大垣市田口町、社長:田口義隆、以下セイノーHD)は、学校法人朝日大学(所在地:岐阜県瑞穂市穂積、学長:大友克之、以下朝日大学)と、地域社会の発展と人財育成を目的とした「産学連携協定」を2013年に締結しました。以降、セイノーHDの人財開発チームによる寄附講座を継続的に実施しています。
本年度は、「キャリア形成Ⅰ」として開講し、90分授業×15回の構成で展開。10月8日に実施された第10回講義では、セイノーHDの人財開発担当の岡本部長が登壇し、「生成AIの活用と働く力の育成」をテーマに経営学部2年生、約100人の学生に向けて講演を行いました。
講義の内容
講義では、生成AIや動画生成AIの特徴を理解し、人が最大限活用することで業務を効率化し、より価値の高い仕事に取り組めると説明。AIに任せる業務と人が担うべき業務の線引きを明確にし、役割分担による生産性向上を提案しました。また、AIを効果的に使うためには「質問力」が鍵であり、明確な目的や条件を設定する「プロンプトエンジニアリング」の重要性を強調しました。
講義後半では、就職活動の最新動向にも触れ、実質的にはインターンシップが就活の出発点であり、学生には早期の準備とオンライン面接への対応力強化を促しました。また、謙虚さや素直さが人間力の向上と信頼構築に繋がると強調。朝日大学の建学の精神に通じる“社会性・創造性・人間的実践”と重ね合わせ、学びを自分ごととして捉える姿勢の重要性を訴えました。
学生のコメント
今回の講義を通じて学生の皆さんからは「これまでAIに対して“人間の仕事を奪う存在”という印象を持っていたが、講義を通じて考え方が変わった。AIと人間には“意識の有無”という明確な違いがあり、人間にしかできない創造的な仕事があると理解した。今後はAIに置き換えられることを恐れるのではなく、AIを効果的に活用する力を身につけたい。」「人は本能的に“痛みを避け、快楽を求める”という話が印象に残った。だからこそ、関心のある分野を仕事にすることが、自らの成長や継続的な努力につながると感じた。今後は、自分が心から打ち込める仕事とは何かを早期に考え、就職活動に活かしていきたい。」とコメントが寄せられました。
今後について
セイノーHDでは、学生の就業意識の向上と生涯を通じた持続的な就業力を身につけることを目的とした講義を今後も時代の流れやフィードバックを通じて進化させます。