厚生労働省の労働災害統計によると、2023年に全国で発生したフォークリフト死傷事故は1,989件でした。死亡事故は22件で、そのうち墜落・転落・転倒によるものが33%を占めています。今年の4月にもフォークリフトが横転し、運転席から投げ出され車体の下敷きなるという痛ましい死亡事故が起きています。
正しいヘルメット・シートベルトの装着で事故を軽減
フォークリフト乗車時には、ヘルメット(保護帽)を着用し、ヘルメットはあごひもをかけ、シートベルトを着用することが、雇用主と労働者の双方に義務付けられています。
Q.もしフォークリフトが転落・転倒しそうになったら、リフトから飛び降りた方がよいですか?
A.本能的に飛び降りたくなるかもしれませんが、重大事故につながる可能性が高まります。
万が一の場合は、衝撃に備えてステアリングホイールをしっかりと握り、足を床やペダルに押しつけて、身を守りましょう。
さらに、頭部損傷のリスクを最小限に抑えるために、頭とあごを下げ、腰を曲げて前かがみになります。 頭を保護するためヘルメットを装着、また、シートベルトをしてフォークリフト内に留まることで、大怪我や死亡事故のリスクが軽減されます。